2020年3月12日木曜日

さいたま市による埼玉朝鮮幼稚園のマスク配布対象除外に抗議します!


 埼玉朝鮮幼稚園をマスク配布対象外とした 
 さいたま市の決定に抗議します! 


 新型コロナウイルス肺炎(COVID-19)拡大によって、各地でイベント中止やマスクが不足が続いています。また、首相による「緊急事態宣言」を可能とする改正案も成立する見込みです。みなさん、体調はいかがでしょうか?

 さて、COVID-19感染拡大とマスク不足を受けて、埼玉県さいたま市は3月6日に市内の幼稚園・保育園などの職員向けに市の備蓄用マスクの配布を決定しました。しかし同月10日、その対象から埼玉朝鮮幼稚園を除外すると同校幼稚園の園長に通達しました(詳しい経緯はこちら)。その理由は、同校幼稚園が)さいたま市の指導監督施設に該当しないため、マスクが不適切に使用された(筆者注:転売など)場合、指導できない」というものでした。3月11日には関係者による抗議を受け、決定を再考すること表明しましたが、12日現在、埼玉朝鮮幼稚園を配布対象にするという決定はなされていません。

 私たちはこの差別的な対応に抗議し、さいたま市が埼玉朝鮮幼稚園もマスク配布対象に含むこと・民族差別に対して明確に否定の意思を表明することを望みます!

 抗議のため、私たちは以下のfaxを送付しました。
 あいトリ《平和の碑》撤去に反対する有志グループは民族差別に反対しています。この緊急事態において、守るべき命や健康に優先順位をつけたさいたま市の決定は、公的に差別を容認・加担する行為だと言わざるを得ません。私たちは誰かを切り捨て、不可視化した「多文化共生」を望みません。行政には、その人の属性にかかわらず、人権と命を平等に擁護・保障する義務があります。繰り返しになりますが、さいたま市が埼玉朝鮮幼稚園をマスク配布対象に含むこと・民族差別に対して明確に否定の意思を表明することを望みます!



他の団体からも抗議が出ています
在日本朝鮮人人権協会(3月12日)
ふぇみ・ゼミ〜ジェンダーと多様性をつなぐフェミニズム・ゼミナール〜(3月12日)